google.com, pub-6886053222946157, DIRECT, f08c47fec0942fa0 日本各地の美しい風土を巡ります。: 日本周遊紀行(127)南小国 「日本で最も美しい村」

2011年5月14日土曜日

日本周遊紀行(127)南小国 「日本で最も美しい村」

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『九州紀行』は以下にも記載してます(主に写真主体)
九州紀行」; http://orimasa2009.web.fc2.com/kyusyu.htm
九州紀行」; http://sky.geocities.jp/orimasa2010/




 日本周遊紀行(127)南小国 「日本で最も美しい村」 





自然資源と地域振興を成し遂げる町・・、


バックミラーに映る阿蘇が次第に遠ざかる。
この街道、国道212号線は別名「日田往還道」と称し、古(いにしえ)の道でもある。
今、南小国町であるが、このまま小国町から杖立(杖立温泉)、大山川の清流を北上すると、その日田に出る。 
大分県日田は「日田市」という呼び名より、「天領日田」といった方が聞こえがいいらしい。

「日田」は周囲を1000m級の山々に囲まれた盆地で、山紫水明・「水郷ひた」として広く親しまれている。
歴史的には、安土桃山時代に豊臣秀吉の直轄地として栄え、その後、江戸期には天領として九州の政治・経済の中心的役割を果たし、それと同時に独自の町人文化も華ひらいた。

日田は全国に知られた木材・日田杉の町でもある。
筑後川上流の自然環境に恵まれた広大な林業地に日田杉が植林され、日田地方の主要産業でもある林業、木材業は日本の伝統的な木造建築を支えてきた。


因みに、「天領」とは江戸幕府直轄の土地のことで、日田は九州管内の6カ国の天領を統括し、幕府・代官所も置かれた所でもある。そのため九州の小京都と言われ政治・経済・文化の中心地として栄華を極め、日田への道路も整備された。

その日田往還は日田を中心に福岡、久留米、中津、別府、阿蘇・熊本方面などへのルートがあり、現在の九州における「国道の原型」にもなっているという。
往還は肥後・熊本藩主が参勤交代に利用した道で、熊本から小国を経由して大分県の鶴崎まで通じ、そこからは船で瀬戸内海を通ったという道でもある。

平成17年3月22日には、日田郡の前津江村、中津江村、上津江村、大山町及び天瀬町と合併し新「日田市」として発足している。

その中津江村は2002年の日韓FIFAワールドカップ開催前、アフリカのカメルーン国の関係者が「カメルーンの景色と似ている・・!」としてキャンプ地に指定、来日が遅れた事で更に注目を浴び、今や日本一有名な村として知られる。

カメルーン国・来村を記念して「思い出のカメルーン・中津江村」とネーミングした麦焼酎なども売られ、人気を博しているという。 現在は、日田市に編入されている。



大観峰を下った最初の街が「南小国町」である・・、 

外輪山系の水系を集めて、やがて九州一の河川となる筑後川の基部に当るのがこの町である。 
町といっても繁華街があるわけでもなく山懐に抱かれた閑静な町であり、一見、何の変哲もない人口5000人足らずでの日本国中、何処にでも在るような普通の街でもある。 

しかし、日本でも有数の自然観光地である雄大な阿蘇、九重の山麓に位置し、山里の静かな温泉等で訪れる人、宿泊客が年間27万5千人、一般観光客が100万人というビックタウンでもあり、今や九州で1、2を争う人気温泉地となっている。 
克っては、日田と竹田を結ぶ参勤交代の道の中継地で、大名や家臣達の疲れを癒す場でもあったという。

この町は、「日本で最も美しい村」連合というのに加盟しているらしい。 
この連合は北海道・美瑛町が主唱・提案し、全国に呼びかけて連合国ならぬ連合村を形成している。 
この連合の主たる目的は、素晴らしい地域資源を持ちながら、過疎にある美しい町や村が「日本で最も美しい村」連合を宣言することで、自らの地域に誇りを持ち、将来にわたって美しい地域づくりを行うこと・・としている。


連合に加盟するための条件は・・、

1 人口が、概ね1万人以下であること
2 人口密度が、1平方Km当たり50人以下であること
3 地域資源が2つ以上あること
4 連合が評価する地域資源を活かす活動があること


地域資源とは、景観-(生活の営みにより作られた景観)、環境-(豊かな自然や自然を活かした町や村の環境)、文化-(昔ながらの祭りや郷土文化、建築物)などをいう。 

活動とは美しい景観に配慮したまちづくりを行っていて、住民による工夫や地域活動を行い、地域特有の工芸品や生活様式を頑なに(かたくなに)守っていることである。

昨今、地方分権、地域振興が声高に叫ばれ、国からの財政負担が減少する中、上記の地域造り、町造りに関する事例として、一つのヒントにもなりそうである。

昨年(2004年)、南小国町と北部の隣町「小国町」との合併の是非を問う住民投票を実施した結果「賛成」・828票、「反対」・2407票、投票率 79.16%で否決されているという。 
小さな地域が国の方針に逆らい、自信を持って地元振興を成し遂げる姿がよい・・?。尤も、この町は好条件が整いすぎてはいるが・・!。 

ところで現在、「日本で最も美しい村」連合に加盟している地域は美瑛町(北海道) 赤井川村(北海道)、大蔵村(山形県)、白川村(岐阜県)、大鹿村(長野県)、上勝町(徳島県)、そして南小国町(熊本県)である。 
また、町内近隣の温泉郷は満願寺、田の原、小田、白川の各温泉と黒川温泉が在る。

今からこの地区に在って、全国区にもなった人気の「黒川温泉」を訪ねる。
北の隣町「小国町」から国道442号線へ回って田の原川沿いを行く。

次回は、人気の「黒川温泉




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