google.com, pub-6886053222946157, DIRECT, f08c47fec0942fa0 日本各地の美しい風土を巡ります。: 日本周遊紀行(156)日南 「鵜戸神宮」(2)

2011年7月28日木曜日

日本周遊紀行(156)日南 「鵜戸神宮」(2)

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 日本周遊紀行(156)日南 「鵜戸神宮」(2)  、




神宮参道
写真:鵜戸神宮の参道界隈、

鵜戸神宮本殿
岩屋の中の本殿



そして鵜戸神宮は、日本神話に語られる「山幸彦・海幸彦」の物語の舞台となった場所でもある


山幸彦(彦火火出見尊)が、兄(海幸彦)から借りた釣り糸を海へ落としてしまい、失くしたの釣り針を探すために海宮(龍宮)へと向かった。 
この時、海神の娘の豊玉姫命と知り合い深い契りを結んだ。 

山幸彦が海宮から帰られた後、身重になっていた豊玉姫命は「 天孫の御子を海原で生むことは出来ない 」として、この鵜戸の地に参ることになる。 
霊窟に急いで産殿を造っていたが、屋根の鵜の羽や茅も葺き合わぬうちに御子が誕生になった。 
故に、その子の御名を鵜葺屋葺不合命「ウガヤフキアエズノミコト」と申した。 
鵜戸神宮はこの御子を主祭神として祀る社である。



鵜戸神宮の創建は、崇神天皇(すじんてんのう:第10代の天皇、年代不詳)の御代ともいうがはっきりしないようである。 
782年(延暦元年)に天台宗の開僧・光喜坊快久が神殿を再興したといい、快久は同時に寺院も建立して初代別当となり、勅号「鵜戸山大権現吾平山仁王護国寺」を賜って、神仏両道の道場として栄えたという。 

明治になって廃仏毀釈によって寺院が廃止され、鵜戸神社、更に鵜戸神宮と改称されて現在に至っている。
神宮はその伝説のためか縁結び、夫婦和合、子授け、安産などの御利益で近隣の人々の信仰を集めてきた。 
古くは日向の国のみならず、大隅、薩摩からも御利益を求める人々が鵜戸への街道を辿ったという。 

かつて昭和中期の年代に宮崎と日南海岸が新婚旅行ブームで賑わった時代が有ったが、それは、新婚夫婦が鵜戸神宮の御利益を願った参拝が主目的であったともいわれる。


小生が鵜戸神宮へ向かったのは、海岸沿いの車のすれ違いがやっと出来る、海岸に面した断崖上の細い道であったが、昔はこんな道はなかったらしい。 
今でも、通常の駐車場は(大型車等)鵜戸港より国道220号線の旧道を行ったところの山上にある。 

鵜戸神宮は日向灘に面した波打ち際に築かれた社なので、従って、参道は日本でも珍しい815段という長い階段を降りて参拝することになる。 
この石段は「八丁坂」といい、よく見ると石段の中央部は弓なりに磨り減って凹んでいる。
それは人々が繰り返し、繰り返し鵜戸山参りした往還の証だともいう。


近年、参道の整備によって、険しい石段を上り下りする苦労は軽減されたが、参道の険しさが一層、鵜戸山参りに人々を駆り立てるともいわれた。 
昔は、花婿に轡(くつわ)をとってシャンシャン馬に乗せ、鵜戸山参りをすることが、新婚夫婦の恒例行事なっていたともいう。

社務所の建つ付近には、土産物屋が軒を並べて参拝者の旅の疲れを癒してくれる。 
それにしても鵜戸神宮は太平洋に面し、燦々とふりそそぐ南国の太陽の下にあり、大変明るい神社でもある


参考までに、御祭神(神々)の系譜(日本書紀系)について、
日本神話に登場する最初の夫婦神とされる伊邪那岐命(イザナギノミコト)と伊邪那美命(イザナミノミコト)がおられた。 そして、その子の一人(神)が天照大御神である。


天照神以降の譜系
天照大御神(アマテラスオオミカミ:伊勢神宮の主祭神、初代皇祖神) ⇒ 天忍穂耳尊(アメノオシホミミノミコト:英彦山神宮の主祭神・福岡県) ⇒ 彦火瓊瓊杵尊(ヒコホノニニギノミコト:新田神社、霧島神宮の主祭神、天孫降臨、日向初代神、可愛山陵) ⇒ 彦火火出見尊(ヒコホホデミ:鹿児島神宮の主祭神、山幸彦、日向二代、妃・豊玉姫命=トヨタマヒメノミコト ・乙姫:長崎・海神神社の主祭神、高屋山陵) ⇒ 日子波瀲武草葺不合尊(ヒコナギサタケウガヤフキアエズノミコト:鵜戸神宮の主祭神、日向三代、妃・玉依姫命=タマヨリヒメノミコト・豊玉姫の妹=玉前神社の主祭神・千葉上総、吾平山陵) ⇒ 神日本磐余彦尊(カムヤマトイワレビコノミコト:宮崎神宮、橿原神宮の主祭神・奈良県、玉依姫命の子、神武天皇、皇祖初代天皇・紀元前660年の紀元節)となる。 

天照大御神から代代辿って神武天皇までは六代目に当り、神武天皇の父君が、こちらの鵜戸神宮の宮に当たる。


【神々の譜系】 、



次回は、「青島




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