google.com, pub-6886053222946157, DIRECT, f08c47fec0942fa0 日本各地の美しい風土を巡ります。: 新・日本紀行(111)いわき 「勿来の関・Ⅱ」

2013年6月21日金曜日

新・日本紀行(111)いわき 「勿来の関・Ⅱ」







 新・日本紀行(111)いわき 「勿来の関・Ⅱ」 





この周辺は古来より風光明媚な地にあって、松のこずえ越しに太平洋が一望できる。

今でも山桜の名勝としても有名で、県立自然公園に指定されている景勝地である。 


そして歌枕としても名高い「勿来の関」は、古来、“やんごとなき”人々より愛され、詠まれているのである。




みるめ刈る 海人のゆきゝの 湊路に 
        勿来の関も わが据なくに
』 新勅撰和歌集 「小野小町」
《海人が往来す湊路に来ないで、などという関は設けていないのに最近あなたは逢いに来てくれないのね》

惜しめども とまりもあへず 行く春を 
        勿来の山の 関もとめなむ
』 夫木和歌集 「紀 貫之」 
《いくら惜しんでも過ぎて行く春だけど、勿来の関よどうか春を止めて欲しい》

なこそとは 誰かはいひし 云はねども
         心に据ふる 関とこそみれ
』 玉葉和歌集 「和泉式部」 
《逢いに行けないと言う恋人の返事に《来ないでなんて誰が言ったと言うの、いいえ誰も言ってはいないわ、あなたが心に関を作って私に逢いに来ないだけだわ》

吹く風を 勿来の関と 思へども    
        道も背にちる 山桜かな
』 千載和歌集 「源 義家」
《花を散らす風は「来るな」、と言う勿来の関には来ないはずだが、何と道いっぱいに山桜が散っているとは・・・》

陸奥の 信夫の里に やすらいで
      勿来の関を 越えぞわずらふ
』 新勅撰和歌集 「西行」
《誰にも言えぬ人目を忍ぶ恋に、「来るな」と言う関を越すべきか越さざるべきか迷い悩む私です》

都には 君に相坂 近ければ 
      勿来の関は とほきとを知れ
』 続千載和歌集 「源 頼朝」

次回は、茨城県・「北茨城




新日本紀行




【小生の主な旅のリンク集】

《日本周遊紀行・投稿ブログ》
GoogleBlog(グーグル・ブログ)   FC2ブログ   C・掲示板   FC2 H・P   gooブログ   yahooブログ

《旅の紀行・記録集》
「旅行履歴」
日本周遊紀行「東日本編」   日本周遊紀行「西日本編」   日本周遊紀行 (こちらは別URLです)  日本温泉紀行 

【日本の世界遺産紀行】   北海道・知床   白神山地    紀伊山地の霊場と参詣道   安芸の宮島・厳島神社   石見銀山遺跡とその文化的景観   奥州・平泉   大日光紀行と世界遺産の2社1寺群   

東北紀行2010(内陸部)    ハワイ旅行2007   沖縄旅行2008   東北紀行2010   北海道道北旅行   北海道旅行2005   南紀旅行2002   日光讃歌



【山行記】

《山の紀行・記録集》
「山行履歴」   「立山・剣岳(1971年)」   白馬連峰登頂記(2004・8月)   八ヶ岳(1966年)   南ア・北岳(1969年)   南ア・仙丈ヶ岳(1976年)   南アルプス・鳳凰三山   北ア・槍-穂高(1968年)   谷川岳(1967年)   尾瀬紀行(1973年)   日光の山々   大菩薩峠紀行(1970年)   丹沢山(1969年)   西丹沢・大室山(1969年)   八ヶ岳越年登山(1969年)   奥秩父・金峰山(1972年)   西丹沢・檜洞丸(1970年)   丹沢、山迷記(1970年)   上高地・明神(2008年)

《山のエッセイ》
「山旅の記」   「山の歌」   「上高地雑感」   「上越国境・谷川岳」   「丹沢山塊」   「大菩薩峠」   「日光の自然」





.
01. 15.

Google Analytics トラッキング コード