google.com, pub-6886053222946157, DIRECT, f08c47fec0942fa0 日本各地の美しい風土を巡ります。: 新・日本紀行(121)九十九里 「合併の町」

2013年8月23日金曜日

新・日本紀行(121)九十九里 「合併の町」







   
新・日本紀行 

 新・日本紀行(121)九十九里 「合併の町」 



千葉房総の「合併の町」について・・、

九十九里浜に位置する町村域の主要地は「平成の大合併」で、大幅に地域や地名の変更が行なわれたようである。


北から先ず「香取市」である。 

千葉県北東部の市で2006年3に佐原市と香取郡小見川町、山田町、栗源町が合併して誕生している。
対岸の茨城県と接し、市北部の利根川に面した低地部は水郷と呼ばれ観光地として知られる。
「香取市」の市名はこの地方ゆかりの名称(郡名)であること、合わせて由緒ある下総一の宮・香取神宮から選定されたものであろう。



旭市」は2005年7月 、現旭市と干潟町、海上町・飯岡町が対等合併し、新しい「旭市」となっている。

」という呼称は一説には「旭将軍」と呼ばれた木曽義仲の末裔である木曽義昌がこの地で死去したのを惜しんで命名されたともいわれている。 

木曽義昌は、戦国期の信濃国の武将で、木曽谷の領主・木曽氏の第18代当主。 
1590年、徳川氏の関東移封に伴って子義利に下総国阿知戸(現在の旭市網戸)の1万石が与えられている。




2006年(平成18年) 、八日市場市、野栄町が合併し「匝瑳市」が発足する。 

匝瑳」とは、難解である、「そうさ」と発する。 

匝瑳を”そうさ”と読める人は千葉県民にも少ないといわれ、日本全国でも屈指の難読市名であろう、クイズ番組にでてきそうであるが。

匝瑳(さうさ)については、近畿の豪族・物部氏(物部氏の一族)が、朝廷から下総国の一部を与えられ、その名を「匝瑳郡」(さふさごおり)とし、その子孫が物部匝瑳(もののべのそうさ)氏を名乗ったと伝えられている。

匝瑳(さうさ)の語源については定かでないが、匝(そう・さふ)は、布(布巾)に通じ麻の織物、「総」のことで、瑳(さ)は、あでやかである、美しい事を意味する。

つまり、“美しい麻のとれる土地”のことで往時の下総国、房総にも通じると云われる。

地元の人は「匝瑳市」とは難儀ながら、縁起のよい漢字を充てたものと考えられているようである。

尚、「麻」に関係するとする「総の国」、「房総」の起こりについては、この先、館山の項:「房総・安房神社」に詳細記載してあります。



次に、2006年3月27日に光町、横芝町とが合併して新たく「横芝光町」が誕生する。 


この地は、江戸期幕末に商人・測量家である「伊能忠敬」(幼名・小関三治郎)を輩出していることは先に述べた。

又、蓮沼村、成東町、松尾町、山武町の4町村が、2006年3月27日に合併し「山武市」が誕生する。 

山武は、“やまたけ”ではなく、“さんぶ“でもなく、「さんむ」と称する。 
当初は、合併後の新市名を稀有壮大な「太平洋市」にする予定だったが、一自治体に太平洋を名乗るべきではないと言う趣旨の抗議が相次いだ為、住民アンケートを行って現在の市名に変更されたという。



そして、九十九里と南房の境に「いすみ市」(いすみし)が、2005年12月5日に誕生している。 

岬町、大原町、夷隅町の対等合併で、夷隅郡(いすみぐん)から市名を付けたという。 
ただ、前にも記したが行政名で「ひらがな文字」は戴けない。 せめて、夷隅市で良かったのでは・・?、

「夷隅」は古事記にも絡む由緒ある地名のようだが。



ひらがな文字の地域名、行政名については・・、

“実際には合併の時の市町村同士の摩擦を避けるための名称なのではないか”
“他の市町村名との差別化を図って自己の市町村を目立たせるためではないか”
などの事由が有るらしいが、何れも住民、叉は当局員の「エゴ」によるものであろう。
このような偏見的見方は、いずれ時が解決するものである。


因みに、「漢文字」は、それ自体が主体性の有る独特の意味を持つ固有の文字であるが、「ひらがな」は漢字を楷書ないし行書で表現される仮名(万葉仮名)を、極度に草体化(くずしたもの)したもので、ひらがな文字自体は言語の「音韻」を主に表わすもので、言語の意味を呈してはいないとされる。


次回も。九十九里浜 「勝浦の朝市」 




   


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