google.com, pub-6886053222946157, DIRECT, f08c47fec0942fa0 日本各地の美しい風土を巡ります。: 大阪府・大阪; 「四天王寺の宗派」

2015年8月30日日曜日

大阪府・大阪; 「四天王寺の宗派」






 大阪府・大阪; 「四天王寺の宗派」










四天王寺概略図   (出典;Wik)



四天王寺の宗派について、

四天王寺は、日本仏教の祖とされる聖徳太子建立の寺であり、「日本仏教の最初の寺」として既存の仏教の諸宗派にはこだわらない全仏教的な立場から、近年、四天王寺独自の「和宗」とし、その総本山としているようである。 
因みに、小生にも若干縁のある「信州長野・善光寺」は誰でもお参りできる無宗派のお寺として知られる。 
それは、善光寺が仏教伝来直後の日本で初めての仏様を本尊とした、日本仏教の根源であると考えられてきたためで、つまり、日本に仏教の宗派が生まれる以前に善光寺が創建されたことに大きく関係するという。
但し、日本に仏教が始めて伝わってきた当時は、大陸や朝鮮半島では大乗仏教とされる「天台宗」が盛んで、日本でもその布教当時は影響は受けているとされている。 
従って、両寺院とも、今でも天台宗系の教義や管理運営、日常の作法、行事を主体に努めているようである。(善光寺は、浄土宗と両立)


境内を回参して再び、石の大鳥居へ戻ってきた。
1400年前の飛鳥時代に建立された大阪・四天王寺を手がけたのは6世紀(西暦578年)に聖徳太子が百済から招いた三人の工匠たちであったという。 
その一人の名を「金剛重光」といって、企業として日本、世界でも例がないほどの歴史をもつ建築会社「金剛組」の初代社長であったという。
この鳥居の程近く、四天王寺の西方を守るように「金剛組」は1400年を経た今日も存在しているのである。 

現在、寺院から特別に「四天王寺正大工第39世金剛広目利隆」という名称が与えられているという。 利隆という名称は現在の代表者の名前であり、広目とは四天王寺の西方を守る広目天のことで、現在の四天王の一角を占めるという意味らしい。


ところで、四天王寺は過去に七回、焼失や倒壊の憂き目にあっているという。 
信長の焼き討ち、大阪冬の陣、室戸台風、空襲などで破壊され、その都度再建してきてのは金剛組であった。
状況が一変したのは、やはり明治初頭の廃仏毀釈であった。 この時、37代目は「先祖に申し訳ない」として自殺しているという。

室戸台風で損壊し、そして再建した直後、今度は昭和の戦争による空襲で殆どが焼失してしまった。 金剛組は同じ轍を踏むまいとして、主な建物はやむなく戦後は鉄筋コンクリート造りにしたという。 
四天王寺とともに寄り添うように金剛組が存続してきたは、やはり確かな宮大工の技術であった。 平成14年、金剛組は四天王寺に「番匠堂」という、聖徳太子が道具の曲尺(かねじゃく;形が矩形、すなわち直角に曲ったものさし)を持つ像とともに、御堂を寄進している。 以来、全国から参拝する大工方が絶えないという。 
老舗」とは、「仕似せ」であり、似せて物事を造り挙げ、続ける事であった。
妙な思いを巡らしながら、四天王寺を後にした。


次期、「大阪城





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