google.com, pub-6886053222946157, DIRECT, f08c47fec0942fa0 日本各地の美しい風土を巡ります。: 平成日本紀行(138)人吉 「球磨川と街道筋」

2016年9月9日金曜日

平成日本紀行(138)人吉 「球磨川と街道筋」




.九州地方の皆さん、此の度の大震災に謹んでお見舞い申し上げます。
(この記事は震災以前のものです)





 平成日本紀行(138)人吉 「球磨川と街道筋」  



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三大急流・球磨川(特異な建物は森林館・エジソンミュージアム)





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球泉洞・下着船場のリフト




「日本一周の旅の記録」へリンクします
 

球磨地方の「クマ」とは、古語で「山襞」(やなひだ)という意味らしい・・ 、

ここで、球磨川を訪ねることにした。 
日本の三大急流の一つと言われている急流河川を拝見するつもりである。 

九州を西側から縦断する国道3号線の長いトンネル・「佐敷トンネル」(佐敷太郎峠を貫通)を抜けて、佐敷の町並みからは県道27号(佐敷ルート)へ向かう。
改良工事が行われたのであろうか山間の地方道でありながら、よく整備された道である。おまけに、数キロおきに車止めの休憩所が設けてある、ご丁寧なことである。

トンネルを抜けるといきなり球磨川の大河川に出くわした。 
大橋を渡って神瀬というところで国道219号に出会い、右折して球泉洞を目指す。 
2、3km先にその球泉洞があったが、特に、ここを見物するつもりはなかった。 

何でも「球泉洞」は全長4800mの鍾乳洞で山口県の秋吉洞の次に長く日本で二番目九州では一番長いらしい。 
今更であるが、鍾乳洞とは、太古の世界に堆積した石灰層(主にサンゴ層)が堆積した石灰岩地帯が隆起したところに、二酸化炭素を含んだ水の侵食作用によって生まれる空間である。
この侵食は気の遠くなるような時間を要し、鍾乳洞と呼ばれるようになるまで数百万年はかかる。
こちら球泉洞の内部は、凡そ三億年の長い年月をかけて出来た鍾乳洞といわれ、鍾乳石や石柱が無数にあり、さながら天然の芸術を見るようだという。 


さて、球磨川である、ここは急流下りの船着場でもあった。 
ただし、川面は現在地より、かなり下方にあり従って、乗り合い客はエスカレータ(リフト)か歩道で上下を往来するようになる。 
歩道にてゆっくり河原に下りてみた、さすがに日本有数の急流らしく瀬音激しくゴーゴーと流れる様は如何にも日本三大急流の名に恥じない。
この辺りの山域は、球泉洞にみれるように石灰岩質の地層であり、従って、河水は山肌を浸食しながら深い峡谷を形造っている。 

近くに吊り橋があった、ここの風景に馴染んで一服の絵になっているのがよい、向かいの休暇村へ通じているらしい。見ると一艘の「急流くだり」の船がやってきて、船着場に到着するところであった、船頭の棹捌きが見事である。

球磨川を下りは、この地方の代表的な観光の一つで「清流コース」、「急流コース」があるらしい。 
急流コースは人吉発舟場から球泉洞下までの全長10キロメートルを90分で、五つの大瀬を豪快に下るスリル満点のコースは船頭さんの腕前が見ものということ。

日本三大急流(山形県・最上川、静岡県・富士川他に説あり)の一つである球磨川は、水源を水上村に発し、八代海に注ぐ全長115kmの一級河川である。 
標高1700メートルを超える九州山地の急流を下り、五木村を水源とした川辺川と合流して中流域の人吉盆地ではゆったりとした流れとなり、その後再び、渓谷を流れる急流となる。

「人吉」や「渡」からは川下りの船が出ていて、人吉から渡までは比較的穏やかな流れであるが、渡から球泉洞下までは急流を下ることになる。


九州の屋根といわれる山域に囲まれた球磨地方は、全てが山である。
そして「球磨川」は標高1600mの五木村の山々から南下し相良、人吉盆地に流れ込み、ここから再び北上して標高7~800メートル程度の山々にわけ入り、山が切れたところはいきなり八代の海に出る。 

地元の人は球磨川を称して恐川、つまり「おそろしか川です」というらしい。 
流れゆくその両岸の山襞は急斜面をなし、山に降った雨水はいきなり斜面を走って鉄砲水のようになって球磨川に落ち込み、水嵩を見る見る増やすのである。 
球磨地方の「クマ」とは、山襞の古語でもあるという。


次回は、「球磨川と人吉」

  
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